梅干しの効果(血圧、血糖値、脂肪燃焼、骨密度、頭痛、熱中症)
梅干しでダイエットに成功した、その話を裏付ける梅干しの効果について特集します。
目次
1.梅干しは血圧上昇ホルモンの働きを抑える
血圧を上げるホルモンとして知られるアンジオテンジンⅡ。
梅干しには、このホルモンを抑制する働きがあります。そのため、梅干しを食べると血圧が下がるという現象が起きます。
梅干しを食べる習慣のある梅干し農家の方々。彼等の血管年齢がこぞって実年齢より若いというのもうなずけます。
理想的な摂取個数は、1日に2個だそうですよ。
2.梅干しのオレアノール酸が糖の吸収をなだらかにする
梅干しには「オレアノール酸」という成分が含まれています。
このオレアノール酸には、糖を分解する酵素の働きを抑える効果があります。
そのため、梅干しを食べると食事で摂取した糖の吸収をゆっくりにすることができ、血糖値が気になる方に嬉しい食品の1つです。
この効果を無駄なく得るためには、食事の前に梅干しを食べるのがおすすめ。
実験では、梅干しを食ない時と食べた時では、食後の血糖値の上昇を平均で15程度抑えることができたそうです。
とは言っても梅干しには塩分も含まれますから、食べ好きには注意しましょう。1日2個が適量と言われています。
3.梅干しにあるバニリンは脂肪を燃焼させる
「梅干しを食べて痩せた」
梅干しがダイエットに効果を発揮した原因は、どうやら梅干しに含まれる「バニリン」という成分。
バニリンには、脂肪を燃焼させて小さくするという「脂肪燃焼効果」があります。
そしてこのバニリンは加熱することで1.3倍に増加します。そのため梅干しを食べる時には、加熱するのがおすすめの食べ方になります。
4.骨粗しょう症予防に梅干しのワケ
梅干しと骨って、つながりがなさそうですが、実は、梅干しとカルシウムを一緒に摂ることで、食べ物から摂ったカルシウムの身体への吸収率を高める効果があることがわかっています。
梅干しをよく食べる人の骨密度は、そうでない人の10%ほど高いという調査結果が出ています。
5.おばあちゃんの知恵、頭痛に梅干しは本当だった
今はもう、そのようなことをする人もいなくなってきましたが、
昔のおばあちゃん達は、頭痛がすると言えば「こめかみに梅干しをはっちょけ」と言っていました。
昔の人の知恵はホントにおそるべしで、
現在の化学的な検証でもそれは正しいということがわかっています。
梅干しには、「ベンズアルデヒド」という香り成分があり、その香り成分には痛みを和らげる効果があります。
6.梅干し+水は、スポーツドリンクとほぼ同じ効果
地球温暖化が叫ばれ、年々暑さが厳しくなってきています。
毎年熱中症で救急搬送される人の数はうなぎのぼりという現代にあって、
今年の夏、とうとうスーパーから一時スポーツドリンクが消え、需要に供給が追い付いていない状況が発生しました。
当然のことながら筆者も手に入れることができず、ドラッグストアで粉末のスポーツドリンクを調達し、なんとか夏を乗り切りました。
しかし、
こんな手があったんですね。
梅干しを食べて水を飲めば、それがスポーツドリンクと同じであるということ。
ペットボトルに梅干しと水を入れて、持ち歩いてもよかったわけです。
さいごに
梅干しにはたくさんの素晴らしいパワーがあることがわかりました。
「血圧」、「血糖値」、「脂肪燃焼(ダイエット)」、「骨密度」、「頭痛」、「熱中症」と、とくに中高年の方には、どれも他人事ではない注目点ではないでしょうか。
一家に1パック、梅干しがあれば、これだけのメリットを得られるのですね。我が家にも、長めに眠っていた梅干しが2パック(^^;) 有難さがわかっていなかったなと反省ひとしきりでした。冷蔵庫に入れっぱなしで可哀想なことをしたと半泣き状態で1日2粒、ほおばっています。