自宅でできる味覚障害チェック法と対策
味覚障害なんて関係ない、と思っていませんか?
日本人の3人に1人が軽度の味覚障害にかかっているという事実を知ると、自分はどうなんだろうと少し不安になってきますよね。
そこで、味覚障害を簡単にチェックできる方法を書き留めておきたいと思います。次のような方は、チェックしてみましょう。
●最近濃い味のものを好むようになった
●昔美味しいと感じていたものを美味しく感じなくなった
●お酒をよく飲む
●食事が偏っている
該当しない方も、ちょっと気になったときにはお試しください。
味覚障害の簡単チェック法
紙コップを2個準備します。
まず1個目の紙コップの裏に、外から見えないように砂糖と記入します。
そして水100mlに砂糖1gを混ぜたお水を注ぎます。
次に2個目の紙コップに、水100mlに塩0.2gを混ぜたお水を注ぎます。
この2つを、シャッフルして(家族にやってもらったほうがいいですね)どちらがどちらかわからないようにして飲んでみます。
甘いとしょっぱいを正しく感じることができた人は味覚が健康な状態です。
しょっぱいはわかっても甘いを感じることができなかったり、またその逆だったり、そもそも違いがわからない、しょっぱいではなく酸っぱく感じた、など、いろいろなパターンがあると思いますが、それらは全て味覚が衰えています。
ではその衰えた味覚を改善するにはどうしたらいいのでしょうか。
味覚障害によい栄養素と食品
味覚を正常に保つには、亜鉛という栄養素が必要です。成人男性では1日に10mg、成人女性では8mgが必要とされています。
この亜鉛が不足してくると、味覚に何らかの異常が出てきます。
それでは、この亜鉛を摂取するにはどんな食品を食べればいいのでしょう。亜鉛を多く含む食品は次のとおりです。
(食品100g中の亜鉛の含有量)
●牡蠣:13mg
●豚レバー:6.9mg
●牛肉:4.0~4.9mg
●鶏レバー:3.3mg
●パルメザンチーズ7.3mg
●プロセスチーズ:3.2mg
●卵:1.3mg
●押し麦:1.2mg
(出典:簡単!栄養andカロリー計算)
牡蠣や赤身肉、チーズを積極的に食べることで亜鉛を補うことができます。ところが、この摂取した亜鉛を余分に消耗してしまう生活習慣があります。それが、アルコールです。日常的にお酒を飲んでいらっしゃる方、ついつい飲み過ぎてしまう方は要注意です。
お酒が好きな人は亜鉛を積極的にとりましょう
お酒を多く飲む人の場合は、お酒を飲まない人よりも亜鉛の摂取をより心掛ける必要があります。
というのも、摂取したアルコールを肝臓で分解する際に、亜鉛が消費されてしまうからです。そのため、お酒を飲む人は、そうでない人に比べて亜鉛不足を起こしやすい状態にあります。これを放置しておくと味覚障害へと発展してしまいます。
お酒が好きな人の多くは、味の濃いメニューを好みますよね。居酒屋等でも、薄味のメニューより濃い味のメニューが好まれるために、メニューのラインナップも濃い味系が豊富です。味覚の衰えを感じさせる現象ですね。
■考察
わが家にも、お酒が大好きな家族がいます。そしてやはり、濃い味を好んでいます。薄味に作ると醤油やソースをジャーっとかけてしまいます。
そして、身体が欲するのか、6Pチーズを毎晩の晩酌時に食べています。面白いですね、知らず知らず自分で補っているなんて。人間の身体ってよくできてるんだな~と感じます。