マスクの選び方 花粉・乾燥・インフルエンザ・新型ウイルス

一口にマスクと言っても色々な種類があります。

新型ウイルスが発生した時に着けるマスクは、ウイルスを通さないマスクを使う必要がありますし、花粉症対策にウイルス用の高機能マスクを着用してもコストがかかるばかりでもったいないですよね。

そこで今回は、利用目的によってマスクを賢く選ぶための知識と情報を掲載します。

マスクの基本性能

まずはマスクを選ぶときの基本となる「性能」について見ていきましょう。

マスクの基本性能と言えば、何と言っても外敵をどれだけ防ぐ力があるか、つまり、「捕集(ろ過)効率」を見る必要があります。

花粉、風邪、インフルエンザウイルス、PM2.5、新型ウイルス

場合によってはのどの乾燥を防ぐ目的で使われる方もいらっしゃるでしょう。

花粉とウイルスでは粒子の大きさが異なるため、適したマスクも異なります。

そしてもう一つ、

捕集効率のほかにチェックしなければならないのは、マスクの形状です。

新型ウイルスが発生した場合などには、顔とマスクの隙間からウイルスが侵入しないような、

「マスクの形状としての密閉度」が求められます。

マスクの形状には、「平型」「プリーツ型」「立体型」とありますが、

顔とマスクの間にできるだけ隙間を無くす形のものを選びましょう。

人の顔は千差万別。誰にでも同じ形のものがぴったりくるというものではありませんので、

ストック買いをしがちな方はいきなり沢山購入するのではなく、

一度フィッティングチェックしてみることをおすすめします。

■マスクを選ぶ時のポイント

①捕集率をチェック

②形状と大きさが自分の顔に合っているかチェック

 

◎自分の顔に合った形状、サイズのマスクをあらかじめ探しておく。

◎子供は子供用のサイズを着用する。

◎鼻の両脇やアゴ、頬のラインに隙間ができないようにする。


アイリスオーヤマ マスク こども 30枚入 肌にやさしい ふわふわ Cotton more


アイリスオーヤマ マスク 小さめ 安心・清潔 個包装 100枚入 PK-AS100S(PM2.5 花粉 黄砂対応)

 

マスクの種類

マスクは大きく分けて以下の3種類に分類されます。

・防塵規格マスク

・医療用マスク

・家庭用マスク

①防塵規格マスク

・N95マスク(米国、NIOSHの認定)

・DS2規格マスク(日本の国家検定合格使い捨て式防塵規格)

こちらのDS2マスクは販売店が「N95同等マスク」と説明することの多いマスクになります。

②医療用マスク

・N95及びDS2マスク

・サージカルマスク(医療用手術用マスク)

③家庭用マスク

防寒対策、乾燥対策、風邪対策、ウイルス対策、PM2.5対策など

家庭用マスクは洗って何度も使えるガーゼタイプのものから使い捨て不織布タイプまで、またその捕集効率もさまざまです。一般的にガーゼは目が粗くウイルスなどの微細な粒子を通しやすく、その点では不織布のほうが優れています。ただし、新型ウイルスを通さないかというと、それはその不織布の性能によるところが多きいため、商品のパッケージに記載の情報をチェックして選びましょう。では次に、その選別の基準となる「粒子の大きさ」について説明します。

 


アイリスオーヤマ マスク ふつう サージカル プリーツ 60枚入 SGK-60PM(PM2.5 花粉 黄砂対応)

粒子の大きさ比較 マスク選別の基準はコレ!

 

◎花粉     30.0μm

◎飛沫      3.0~5.0μm(咳やくしゃみ、会話などで飛び散る微細な粒子)

◎PM2.5      2.5μm以下

◎細菌      1.0μm

◎インフルエンザウイルス・新型ウイルス  0.1μm

 

※PM2.5は花粉に比べ粒子が小さいため肺の奥の肺胞まで到達します。PM2.5の微粒子の影響は、累積的に表れると考えられているため、少しでも吸い込む量を少なくすることが大切です。PM2.5対策としてのマスク着用の効果は、口からダイレクトに微粒子を吸い込むことを減少させ、累積的に表れるとされる微粒子の影響を少なくすることにあります。


アイリスオーヤマ マスク ふつう プリーツ 60枚入 NRN-60PM(PM2.5 花粉 黄砂対応)

 

家庭用マスクの捕集率の目安

家庭用マスクのパッケージの多くに、「花粉対策用」「PM2.5対策」「インフルエンザ対策」などの表示がありますが、その表示の基準となっているのが捕集率です。どのくらいの大きさの粒子まで通さない性能であるかを基に「〇〇用」と記載しています。

花粉対策用:花粉粒子の捕集試験をし、約30.0μm以上の粒子をカットするフィルターを採用し、息苦しさを軽減しているもの

風邪、ウイルス対策用:BFE(約3.0μm)、VFE(約1.7μm)の試験を行い、99%までのフィルター捕集効果を表記しているもの

PM2.5対策用:PFE(約0.1μm)の試験を行い、99%までのフィルター捕集効率を表記しているもの

パッケージに捕集率(〇〇μm)の記載がない場合の参考にしてください。

 

インフルエンザや風邪の感染経路について

インフルエンザや風邪の感染経路には以下の3種類があります。流行シーズンには、これらの感染経路について対策することで、風邪やインフルエンザウイルスから身を守ることに繋がります。

①飛沫感染

人の咳やくしゃみ、会話中のしぶきなどの中にウイルスが存在し、しぶきが媒介となって感染。

②接触感染

他人の使ったマスクやドアノブ、つり革などに触れて感染。

③空気感染

空気中に舞うウイルスを吸い込んで感染。

 

ウイルスが生きている時間

飛沫が付着した手すりやドアノブなどについたウイルス。これが生きている時間は、約8時間と言われています。また、ツルツルとした素材のものに付着している場合はさらに長く、24時間~48時間生きているとも言われます。ウイルスが活動している間に触ってしまった手で目や鼻、口などの粘膜を触るなどすると、ウイルスが体の中に侵入し、風邪やインフルエンザなどを発症します。

このようなことから、マスクもさることながら日頃のまめな手洗いが重要と言われています。

 

マスクのフィルター性能を示す用語の解説

マスクを手に取りパッケージに書かれた仕様を見ると、BFE、VFE、PFEなどの表記が見られる場合があります。

これは、捕集効率(どれだけ小さな粒子を通さないか)を表します。ではどれがどれくらいの捕集効率を有しているのかを見てみましょう。

BFE:試験粒子 黄色ブドウ球菌(約3μm)。バクテリア飛沫捕集効率試験をクリア。

VFE:試験粒子 バクテリアオファージ(約1.7μm)。ウイルス飛沫捕集効率試験をクリア。

PFE:試験粒子 ポリスチレン粒子(0.1μm)。微粒子捕集効率試験をクリア。

以上のことから、BFEよりVFE、VFEよりPFEのほうが細かい粒子を通さないことがおわかりいただけると思います。マスク選びの参考になる表記として覚えておくと便利です。

 

N95マスクについて

N95マスク、またはDS2規格マスクとは、捕集効率はもとより、顔とマスクとの隙間から微粒子が侵入しないよう形状性能も優れているマスクです。

N95マスクは「防塵マスク」と言われることもあるとおり、作業者を空気中の微粒子から守るために用いられてきましたが、近年は医療機関で感染防止に用いられることが多くなりました。

日本の労働安全基準に基づく防塵マスク規格のDS2もN95マスクに相当する性能を持っています。

N95マスクとは、アメリカの労働安全研究虚(NIOSH)が認定している製品で、認定を受けた製品には認証番号が表示されています。

◎N95マスクの性能:試験粒子(0.3μm)以上を95%捕集できる。

ただしN95マスクは作業用で長時間の使用にはむいていないという特徴もあります。

つい最近(2020年1月)中国武漢を中心に日本へもまた世界にも広がりを見せ、連日ニュースになっている新型肺炎コロナウイルス(COVID-19)の出現により、中国をはじめ日本でも、マスクの生産が追い付かずドラッグストアやコンビニをはじめ百円ショップでもマスクが手に入らない状況となっていますが、中でも需要が高まっているのが、このN95マスクです。家庭用のマスクの場合捕集効率もウイルス捕集に届かないものが多く、加えて顔とマスクの隙間からウイルスが入りやすい形状であるため、N95マスクが飛ぶように売れているんですね。

また、医療用マスク(サージカルマスク)は、口からの唾液や飛沫などを飛散させないことを目的として使用するもので、サージカルマスクはウイルスの吸入を防ぐことを目的として作られてはいません。そのため、結核病棟等ではN95マスクが使われます。

現在のところ致死率2%程度と言われているコロナウイルス。MERSやSARSに比べると致死率は低いものの、発症していない人からも感染するということで広がる勢いは強いと言われており、そのため恐怖感に加えマスクの品薄による焦りから皆が平常心を失っている状況です。

けれど、1人1人が、うがいや手洗い、そして目や鼻・口などの粘膜を触る時には必ず手洗いをすること、外出先で手洗いができない時には、アルコール消毒で手を清潔にすることを心掛けていけば、鎮静化に向けて一歩一歩近づいていくものと思います。