メルカリ 値引き交渉をする人の特徴
メルカリに出品すると、必ずと言っていいほど値引き交渉に直面します。
応じるべきか、迷うところではないでしょうか。
そこで、値引き交渉をする人の特徴について取り上げてみます。
自分にとって気持ちの良い出品とは、どんなスタンスかが
見えてくるのではないでしょうか。
メルカリなどのフリーマーケットでは、出品者が売りたい値段を決め出品します。
その値段で購入したい人がいれば、その場で購入ボタンを押せば買えてしまいます。
早い者勝ちのシステムですね。
それに対してYahoo!オークションなどの場合は、購入希望者が値段を付け、
他の購入希望者と競り合いながら価格を上げていき、
最後に残った購入希望者が落札します。
そのため、出品者の想像を超える高値で売れる場合があります。
メルカリでは、出品者が提示した値段以上で売れることはありません。
むしろ、値下げ交渉のコメントに対応していくことになります。
それでもメルカリを利用するのメリットは何でしょう。
一つには、お互いの氏名住所を知らないまま取引が完結することが挙げられるでしょうか。
そして、早い場合には出品した瞬間に売れてしまうなど、断捨離中の方にはその素早さが魅力であったりします。
出品して数秒で購入確定メールが届き、
「え?も~お?(・_・)」
と驚くことがあります。
また、発送の手続きの簡単さは特筆すべきものがあります。
購入者が現れて支払いがなされると、
発送のためのQRコードが取得でき、
ヤマトの営業所などでそのQRコードを提示するだけで
パパッと発送ができてしまいます。
発送伝票を書き込む必要はありません。とにかく簡単。
そのため、作業量がとても少なくスムーズに進んでいきます。
しかし、氏名住所を知らないままの取引は、
お互いの心理的ハードルを下げる一方で、
モラルや思いやりのハードルも下げてしまっています。
それが顕著に表れるのが、値引き交渉をする人々です。
出品者は値引き交渉を見越して最初から高めの値段で出品する場合もあります。
しかし、高く出品すれば、なかなか見てもらえず結局は売れるまでに相当の時間を要したあげくに自ら値を下げて再出品するなんてことも起こります。
同様の商品を他の方がどのくらいの価格で出品しているのかを調べながら
値引きも想定して出品となれば、値段の付け方を絶妙なところにもっていく必要があります。
この方法は一般的な出品のし方ですが、
出品には他にも方法があります。
その一つが、値引き交渉を受け付けないやり方です。
プロフィールに値引き交渉に応じられないことを書いておくなどの方法により、
値引き交渉のコメントに一つ一つ答えていくというプロセスを省くことができ、
メルカリでの活動を簡素化することができ、仕事量を減らすことができます。
ただし、値引き交渉不可での出品は、若干売れずらくなります。
というのは、単に安く買いたい人が多いからという理由だけでなく、
値引き交渉そのものを楽しんでいる人が多いからです。
出品者に値引きさせることにアドレナリンを放出させ
精神の高揚感を感じていらっしゃる方が少なからずいらっしゃいます。
「値引き交渉不可」は、そういう方々を排除する出品方法になります。
また、値引き交渉は、コメント欄を通じて行われ、出品した物にコメントがつくと検索の上位に表示されるため、
他の方に見てもらいやすくなるというメリットがありますが、それを享受できなくなります。
それでも、「値引き交渉不可」としている出品者が数多くいらっしゃいます。
その理由は、
値引き交渉をする方の特徴として、
1.商品そのものに大きな魅力を感じているわけではない
2.値引かせた時点で心理的に終了している
3.出品者を思いやる気持ちの欠如
4.物への感謝が希薄
という、出品者にとって悲しい現実があるからではないでしょうか。
値引き交渉が習慣化していらっしゃる方にほんのちょっと心掛けていただきたいな~と感じますのは、
値引き交渉終了までのコメントとその後の対応にかなりの落差があることです。
コメントには、誰でも見れるコメントのほかに、
購入ボタンを押した後の、取引終了までの連絡をするコメントもあります。
そして、取引終了後にお互いを評価するコメントをして終了となります。
メルカリでの一連のやり取りにおいて、
出品価格でそのまま購入される方の傾向として、最初から最後まで一貫して商品や出品者への心配りを感じることが多いです。
一方、値引き交渉者の傾向は、値引き交渉時点のコメントの高揚感に対して、交渉完了後の冷ややかさたるやです。
出品価格で購入する方と、値引き交渉の末に購入する方との行動傾向の違いは明らかです。
そうなると、出品者の脳裏には「値引いたあげくに嫌な思いをする」という情報がインプットされ、結果として、【値引き交渉不可】の条件を付ける出品者が増加します。
出品価格で購入する方には、取引中の気遣い、届いた商品への愛情、出品者への感謝の気持ち、どれをとっても心温まることが多いです。
「大切に使ってくださる方でよかった」
とハートがポッと温かくなるような取引になります。
一方、値引き交渉で購入した方の場合、そのようなことはごくまれです。
値引かせた自分にベクトルが向いているために物や出品者に思いが至っていません。
ところで、出品者はなぜ、出品するのでしょうか。
自分に必要のない物なら捨てればいいわけですけれども、
それを捨てずに出品するのには、
一つには、少しでもお金になれば、という思いもあるでしょう。
でも、それ以上に、
「捨てるにはしのびない、必要とする人に大切に使って欲しい」
という気持ち、
物に対する愛情があるからですよね。
値引き交渉にアドレナリンの放出を感じる方とのやり取りは、
最初から最後まで物への愛情を感じられず
心が冷える感じがします。
物を購入する時の自分に置き換えて考えてみれば、
相手の言い値で買いたいような「本当に欲しい物」は
大切に使うでしょう。
値引き交渉をする時点でそれは「本当に欲しい物ではない」とも言えます。
その気持ちのズレが、出品者に伝わります。
とはいえ、メルカリを利用する時点である程度相手の清濁を併せ呑む気持ちは必要です。
しかし、大切に使っていただけないのなら、出品しないで「ありがとう」と物に感謝しながら捨てたほうがいい
そう感じることがあるのも事実です。
メルカリをどのように利用するかは人それぞれです。
物に対する思い、お金に対する思い、人に対する思い、
それらを自分にとって一番腑に落ちるよう
スタンスを決めていけたらいいですね。
一度決めたらその方法を通さなければいけないということはありません。
途中でどんどんやり方を変えていけますし、
いろいろやってみながら自分自身を見つめることができますので、
メルカリは物の整理だけでなく心の整理にもなります。
フリマの本当の魅力はそこかも知れません。