ぼたもちとおはぎの違いは花だった。ご先祖様の好きなものとは?

「ぼたもち」と「おはぎ」

見た目はどちらも同じように見えますが、名前が違うのだから何かが違うのだろう

と思っている人も多いのではないでしょうか。実はどっちも同じものなんです。

 

1.春にお供えするものがぼたもち

この、見た目は同じ名前の違うお菓子(うー美味しそう…)。果たして同じものなのか、同じように見えてもどこかが違うものなのか。うすらぼんやりとは不思議に思っていたんです、ずっと。でも今の時代、そこに注意を向けていられないほど、せわしくありませんか?ですから、知っていても知らなくても困らない疑問に対して真剣になる日がなかなかやってきませんでした。

でも、年齢を重ねてお墓との距離が近づいてくるにしたがって、いままでスルーしてきたことが、ふいに気になったりします。

春のお彼岸とは、春分の日を起点にその3日前から3日後までを言います。そして春のお彼岸の時期にお墓参りでお供えするものを「ぼたもち」と言います。

2.秋にお供えするものがおはぎ

春分の日と同様に、秋のお彼岸とは、秋分の日を起点としてその3日前から3日後までを言います。そして秋のお彼岸のときにお墓参りでお供えするものを「おはぎ」と言います。同じものなのに季節で呼び方が違うなんて、わびさびを感じることのできる日本人らしい一コマですよね。

3.季節によって名前が違うワケ

そんなぼたもちとおはぎですが、どうやってこの名前になったのでしょうか。

時は江戸時代までさかのぼります。

仏教では、小豆の赤い色が邪気を払う色と考えられています。そこで、魔除けの意味を込めてこのお菓子が作られました。そしてその名前をどうしようかとなった時に、秋の花、萩の花の姿形が沢山の小豆と煮ていることから、「お萩」と呼ぶようになりました。

そして春の彼岸の時期には牡丹の花が丁度満開です。その丸くてぽってりした見た目が似ていることから、「牡丹餅」と名付けられたそうです。ですから私達は普段「ぼたもち」と言っていますが、本当は「ぼたんもち」なんですね。

4.お供えした食べ物はいつまで飾っておくの?

お墓に行っていろいろとお供えしたのはいいけれど、いつまで飾っておけばいいのか迷いますよね。そのまま置いて帰るべきかなど。墓場所が遠い人の場合、そうそう取りに行くこともできません。

お供えしたものは、お墓参りが終わって帰るときに持ち帰っていいのです。

ずっと置いておくと、獣やカラスがたかってお墓が荒れてかえってよくありません。それに、ご先祖様はお供えした食べ物ではなく、香りを食べます。

5.ご先祖様は食べ物ではなく香りを食べている

ご先祖様は香りを食べにきます。近頃ではコーヒーの香りのお線香やカレーの香りがするお線香など、いろいろな香りのお線香があります。ですから、生前故人が好きだった食べ物の香りのするお線香を探して、お墓参りのときに炊いてあげるのもいいですね。

 

ああ・・・故人のことを書いていましたら、ついつい亡くなった義姉を思い出してしまいます。優しい姉の、柔らかな空気が、思い出せば、今も私を包みます。

 

●春は「牡丹餅」、秋は「お萩」。花の形から名前が付けられた。

●ご先祖様は形ある食べ物ではなく、香りを召し上がる

●故人の好きだった食べ物の香りのする線香を使うのも手