家事は血管年齢を若返らせる 握力と家事と血管年齢

今回は食事からではなく、日頃の生活習慣からの血管年齢について書き留めます。

タイトルにありますようにこのページの結論は、「家事が血管年齢を若返らせる」という一言に尽きます。でもどうして家事が血管年齢を若く保つことになるのかを知れば、男性を長寿にするヒントもわかってきます。

 

 

1.握力がある人は血管年齢が若い

調査の結果、握力がある人のほうが握力が弱い人よりも血管年齢が若いということがわかっています。と言うと、

 

じゃあ女性より男性のほうが血管年齢が若いの?

 

と思いがちですが、男性と女性ではもともとの握力に差があるため、そこを考慮した握力の強度を考えなければなりません。

つまり、男性であれば、男性の同年代の平均握力と比較してご自分の握力は強いのか弱いのか、同じく女性であれば、女性の同年代の平均握力と比較してどうか、ということを見ます。

そしてその数値が平均より高い場合は、血管年齢も若い傾向にあります。厚生労働省の研究班からも握力と循環器系の死亡リスクとの関連が明らかになっています。

では、どのくらいの握力があればいいのかを次の表から見てみましょう。

2.性別、年齢別の握力の平均値から、自分の握力目標をチェック

 

年齢 (歳) 女性の平均値 (kg) 男性の平均値 (kg)
15 26.07 39.05
16 26.98 41.08
17 27.45 43.01
18 26.65 42.12
19 26.86 42.34
20~24 28.24 46.46
25~29 28.53 47.26
30~34 28.73 47.36
35~39 28.97 47.64
40~44 29.12 47.23
45~49 29.21 46.62
50~54 28.04 46.31
55~59 27.51 44.90
60~64 26.25 42.87
65~69 25.14 40.04
70~74 23.75 37.21
75~79 22.78 35.36

 

●以上が性別、年齢別の握力の平均値になります。この平均値から、女性は7以上、男性は10以上低い場合には、完全に劣っている、その間である場合には、やや劣っていると考えられます。

3.筋力トレーニングより家事!その理由とは

ここまで握力の数値にウエイトをおいて見てきましたが、実はもう一つ、握力と血管年齢の関係をみるうえで大切なことがあります。それは、ジムなどでウエイトトレーニングをしている男性よりも家事をしている女性のほうが血管年齢が若いというその理由についてです。

男性のジム通いによる筋力トレーニングは、日常的なものではなく、ジムにいる時間の一時的なものになります。ところが女性の家事は、筋力トレーニングほどの負荷はないものの、起床直後から就寝まで握力をちょこまかと使っています。この「ちょっとした負荷が何度も続く」というのが血管年齢によい効果をもたらしています。

4.家事をしない男性の簡単血管若返らせ法

では家事をしない男性が血管年齢を若返らせるにはどうしたらいいのでしょうか。

簡単にそれを実現する方法があります。

●準備するもの:ナイロン(ゴム)ボール2個

※お風呂で使用しますので濡れてもOKなもの、野球ボール程度の大きさのものを準備します。

●入浴時の湯船タイムに左右の手に1個ずつボールを持って、にぎにぎします。

 

たったこれだけです。簡単ですね。

5.1週間で15歳若返った

この実験を行った男性は、実年齢64歳、血管年齢70歳でしたが、1週間のチャレンジで血管年齢が55歳にまで若返りました。

6.やっぱり家事はすごい

私自身も家事をしていて、もちろん、主人のほうが握力と腕力は圧倒的に強いです。ところが、何かの拍子にその腕力が役に立たないときがあります。たとえば、瓶のふたを開ける、ベッドをほんの少し動かす、などの時です。先日、義母のベッドが少し壁から離れて斜めになっていました。足の不自由な義母ですから、毎日ベッドのついたての同じ場所をにぎって身体を動かします。そのため、日々微量ずつ動いてそうなってしまうのですね。

ベッドなどの大きくて重いものを動かそうとするときには、腕力のある男性は抱えて動かそうとします。ですから、もう片方を持ってくれる人が必要で動かせないのです。ですが日頃家事をしている女性は、腕力をおぎなう術を知っています。運ぶのではなくほんの少し動かすだけでしたら、女性一人で動かせます。この時、握力と腕力を上手に使い分けします(ついでに足も使っちゃいます)。足に、反対角が微妙に上がるようにストッパー役をさせます。そして片方の手は壁側にスライドさせる方向に力を加え、もう片方の手は足を添えたほうの角を押します。そうするとベッドの角がスッと壁のほうに流れます。

瓶のふたを開ける時も同様で、普段から腕力のある男性は力まかせに開けようとします。でも腕力のない女性は、微妙な力加減を駆使して少ない力でなんとか開けようと、日頃からやっているために、なぜか開いてしまいます。

毎日の家事の中で、何度もこのような力の使い方をします。それができないと家事が滞ってしまいます。

 

筋肉をつけたい男性と、筋肉ムキムキにははりたくない女性。大きなものを運ぶのは、男性がいなければ何にもできませんが、力がないなりにいろんな術を授けてくれる家事って、やっぱりすごいんですね。